2016.06.02更新

世間では消費税増税が話題になっています。

いつも思うのですが、財源を確保するのであれば、消費税ではなく相続税を増やすべきです。

なぜなら、「誰も苦しまない」からです。

相続税が増えたところで相続人にマイナスの負担がかぶさることはありません。

相続税が贈与税なみに増えたとすれば、生前にお金を使ってしまおうとなり、経済が活性化されます。

そしてなにより、お金持ちというのは、自分だけの力でそうなれたわけではありません。

お金がお金を産む社会構造だったり、搾取する側される側があったり、

真面目で優良な個人・企業であっても、お客様、従業員、下請企業あっての繁栄であるので、

社会の力によってたまたまお金持ちになれたにすぎません。

そうであれば、死んだときこそ、社会にお金を還元すべきです。

 

「誰も苦しまない」のに、そのような政策がなされないのは、

国会議員がお金持ちだからだと思います。

お金持ちの国会議員らの、「将来自分が相続を受けるときに目減りしないように、

将来自分が死ぬときにはできるだけ子にたくさん渡るように」

という全くのなんとなくの感覚で議論が出ないのだと思います。

8%か10%かの2%の違いが重要な意味をもつ感覚を持ってほしいものです。

投稿者: さくらい法律事務所